| ART BASEL 視察 研修レポート 2006/06/12-06/20 H.ITO | |
<6/13 Tue.> 10:00〜Zentrum Paul Klee@Bern ベルンのクレーセンターへ行く。クレーセンターは2005年6月にオープンしたばかり。4000点ほどのクレーの作品を所蔵する。レンゾピアノによる建築がまわりの自然にとけあっている。建物は、3つの半円が連なった形をしており、一つはパブリックプログラム、一つは企画展、一つはアーカイブや研究施設という風に、用途とのかねあいもよく、とてもよくできていた。パブリックプログラムも充実している様子で、地下1階には広いワークショップルーム(2組ほどの子供のグループが絵をかいていた)が二つ、上映室、クレーの作品を利用した遊び道具(たとえばパペット人形やパズルなど)があり、子供が描いた絵も飾られ心地よい空間になっており、また展示室でも鑑賞プログラムを行う様子(それも何組か)がかいま見られた。クレーセンターは市民の税金で運営されているようで、市民との連携を心がけて行っているようだ。展示は、クレーの展示と、特別展としてクレーとも親交のあったMax Beckmannの展示が行われていた。展示空間も天井が高く、仮設の壁も圧迫感のなくかつ機能的にできていた。クレーの育ったベルンの自然があり、そしてこうして作品がみえると、作品ができた理由が納得がいく。中にはカフェも併設されておりゆっくりとすごせた。
14:00〜SCHAULAGER @ BASEL http://www.schaulager.org/ Herzog & de Meuronによる建築に目を奪われる。真っ白い壁の前の土でできたような四角い建物が入り口で、中もあまり90°の壁がない。Emanuel Hoffmann Foundationを母体とし、コンテンポラリーアートの展示、研究、そして普及に努める。企画展は、TECITA DEANとFLANCIS ALYSのもの。展示の仕方も、壁に立てかけたり、横においたり、暗い部屋の奥に小さい作品にスポットがあたっていたり、とても意識的でつめのきいたものであった。
17:00〜ART BASEL : ART UNLIMITED@BASEL アートバーゼルは世界で一番大きいアートフェアと言われている。今年は6/14〜19、世界からギャラリーとコレクターが集まり、売買が行われる。プログラムも充実しており、日々トークショー(Art | Conversations)やアートフィルム上映(Art | Film)、パーティー(レセプション、ゲストだけの日、プロフェッショナルデーなど時間が区切られ、それぞれにあわせての対応が行われるようだ)が繰り広げられ、また同時に、バーゼル市内の美術館の特別プログラムや、LISTE、VOLTAといった若手ギャラリストの集まるアートフェアがあるので、街中がお祭りのようである。(ホテルも一杯になる) アートバーゼルの会場も、ART UNLIMITED(ギャラリーブースにおさまらない大きな作品が70 project選ばれる)、ART STATEMENT(22人の若いアーティストがコミッティーにより選出されたもの)、ART PREMIERE(12の若いギャラリーが選ばれたもの)ARTIST BOOKS(アートブックの展示)、ART LOBBY(ちょっとした休憩場所)のあるHALL1と、ART GALLERIES(ギャラリーがあつまる)、ART EDITION(エディションのある作品を扱うギャラリーがあつまる)といったいわゆるギャラリーがブースを出す形式になっているHALL2と分かれており、非常に広い。この日はプレビューの日でHALL1を中心にみた。
ART UNLIMITEDの方に、日本からはギャラリー小柳が出展していた。ほか、MODERN ARTSでやっていた(昨年ロンドン研修のときにみた)バリーマギーのインスタレーションがそのままきていたり、ローゼンクイストやフランク・ステラなど大御所の大きな作品が貫禄をみせていた。 | |
| <6/14 Wed.> 11:00〜ART BASEL @ BASEL 世界から290のギャラリーが2000近いアーティストを紹介していると、どのくらいかわかるでしょうか。ともかくどこをみても作品、作品です。日本からは、小山登美夫ギャラリー、白石コンテンポラリーアート、ギャラリー小柳、SHUGOARTS、GALLERY SIDE2が出店されていました。小山登美夫ギャラリーでは、magicalの最初の展覧会に出てくれた大野智史くんの作品が出ており、存在感をはなっていました。お昼に白石さんに貸して頂いたVIP CARDをもって、VIP LOUNGEに潜入。寿司も高額で取引?されていました。
16:00〜LISTE @ BASEL LISTEはTHE YOUNG ART FAIRという副題もついていますが、BASELに出ているギャラリーより若いギャラリーが59、古い工場?のようなスペースの中に仮設の壁を立てて出店しています。非常に競争率が高いようで、日本からは一つ、hiromi yoshii(magicalの運営メンバーの一人、吉井仁実氏のギャラリー )が出店していました。20分で完売という話しもちらほら、会場は熱気に包まれていました。
18:30〜VOLTA show02 @ BASEL VOLTA showはまだ2回目のようですが、倉庫の中をブース割りし、より若いギャラリーが46集まっており、magical, ARTROOMで扱う作家と空気感の近い作品も多くでていた。日本からはカイカイキキとmagicalの上にギャラリーを構える、TARO NASU GALLERYが出店していました。LISTEとVOLTAは船で行き来できるようになっており、30分ほどの船旅を味わえます。
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| <6/15 Thu.> 11:00〜Kunsthaus Zurich@Zurich:ED RUSCHAの特別展。常設展も充実していた。 14:00〜Peter Kilchmann、Kilchmann Plus、Kunsthalle Zurichなどが集まり工場跡地を利用して、ギャラリーコンプレックスになっている。リタ・アッカーマン、ネト、ローラ・オーウェンズなど、どこも広く天井の高いギャラリーを多いに使い、作品の魅力を引き出していた。
16:00〜Gallery Nicola von Senger AG@Zurich 19:00〜Kunsthaus Zurich@Zurich:『EXPANDED』のオープニングがちょうどあったので潜り込む。視覚の拡張がテーマで、オプアート的なもの、だまし絵などがほどよく位置づけられていた。 |
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| <6/16 Fri.> 11:00〜Kunstmuseum Basel @ BASEL:ホルバインの展示。 12:30〜Swiss Award Basel @ BASEL:ART BASELの隣で行われている学生のアワード展。学生っぽさはもちろんあるが、会場構成、ポートフォリオの置き方など工夫がみられ、混沌展など参考になりそう。
14:00〜Museum Tinguely @ BASEL:ティンゲリーの動く彫刻などがみられる。
15:00〜Museum fur Gegenwartskunst Basel @ BASEL:ダニエル・リヒターの展示、それとEmanuel Hoffmann Foundationのもつペイトン、フィオナ・タンやアンドレア・ジッテルなど。
16:12発ベルリン行きICEにのり、23:00ベルリン着。 | |
| <6/17 Sat.> 11:00〜@Belrin:ミッテ周辺のギャラリー、Arndt&Partner, Contemporary Fine Arts, Gallery Eigen+Art, Klala Wallner Gallerie等々計40近いギャラリーを歩いて回った。もとはユダヤ人街だというが、歴史をふまえているからこそなのか、強い、政治性のある作品が多い。家賃が安いようなので、アーティストがベルリンに多く集まっているが、カフェも賑わい、物価も安く、暮らしやすそうである。古いホーフ(中庭があるのが特徴)といわれる集合住宅の中を改装し多くのギャラリーが入っているが、中には地下を本屋、一階をギャラリーにしていたりするギャラリーもあり、工夫している。
19:00〜Hamburger Bahnhof Museum fur Gegenwart-Berlin@ Berlin:駅舎を改造してつくっただけあり、広い。ドイツの作家、ボイスやキーファーなどの大作がみられる。
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| <6/18 Sun.> 日曜日はギャラリーが閉まっているので、場所を確認するにとどめ、美術館を中心に視察。ユダヤ博物館(リビスキンド建築)、ニューナショナルギャラリー(ベルリンー東京展開催)、バウハウス資料館(バウハウス時代の授業の資料などがみられる)、ヘルムト・ニュートン財団、博物館島、オペラ座など。
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